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(つづきです)

ある日突然、家に新入りがやってきたら

人間の子供だって戸惑うでしょう。

しかもよりに寄って相手は、ジャクチが

日頃から天敵のように思っている

大嫌いなアイツ(=猫)。



それなのにボクのママはそいつを家に入れ

ずっと優しく腕に抱いて猫なで声。

おまけにベッドもご飯も特別扱い。



ジャクチが気に入らないのも当然です。



しかし、幸か不幸か相手は猫。

逆に犬同士だと興味や行動が似ているので

ジャクチの我慢もすぐに限界に達しますが、

自分のよく知らない生き物で、しかも

私がずっと大事そうに抱いていたせいか

存在自体には少しずつ慣れていきました。

IMG_1124
まだまだ小さな子猫ちゃん。とにかく可愛い。


猫が私の膝の上で寝ている時、ジャクチは

私の足下で一緒に横になることもできました。

その時は顔の緊張も緩んでいたので、

コレなら案外イケるかもしれない? と

希望的に観測していました。




すべては時間が解決してくれるんじゃないか。

そう信じたかったんです。


゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆


しかし、再度子猫を床に放してみると

超緊張状態は逆戻り

ジャクチは子猫から1秒も目が離せず

しつこいストーキングが始まります。

あぁ、やっぱり無理か、と落胆しつつ

私は少しだけ距離をおいて見張っていました。



さて、ベッドルームの入り口付近に来ると

そこにはたまたまジャクチの新しいオモチャ。

フワフワした毛に興味をもった子猫ちゃん、

タタタと近づいて匂いを嗅ぎます。



ジャクチの緊張度は急上昇です。



一度はオモチャから離れた子猫でしたが、

どういう訳だか再度接近。

そのオモチャをかじった瞬間、

ンギャギャ〜ッ!!!

ジャクチがすごい雄叫びを上げて

子猫に飛びかかりました。



ベッドルームに逃げ込む子猫。そして

それを追い掛けるジャクチ。



半分パニックになった私は

思わず声を上げながら追って行き、

なんとかして即座にジャクチを

ベッドルームから閉め出しました。



実を言うと、あまりにも夢中だったので

この瞬間の記憶がほとんどありません


゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆


ドアの外でジャクチは大暴れ。

ドアをバンバンしながらギャン吠えですが、

とりあえずベッドルームは安全地帯です。

少しだけホッとしながら子猫を見ると

ソファーと壁の隙間で震えていました。



すっかり怯えてしまった子猫をなだめつつ

そっと抱き上げてまずは被害の確認。

嗚呼、ついに傷つけてしまったか、と

背筋が凍っていたんですが、

どこを探しても傷ひとつありません。


はうぅ、良かった〜

ジャクチは脅しただけだったんです。


゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
 

と、 ひと安心したところで、

騒ぎを聞きつけた旦那が心配して

ドアの外から声をかけてきました。



しかし、そこにはまだ荒れ狂ったジャクチ。

すぐにはドアは開けられません。



と、その瞬間、
アオ〜〜〜ッ!

旦那の苦痛の叫び

ジャクチが噛み付いたに違いありません。
※噛み付いていつまでも放さないことが多い。



普段こういう時は旦那は何も出来ないので

いつも私が助け舟を出すのですが、

ドアの裏で何が起こっているか

とりあえず聞き耳を立てました。



すると、もう一声
アオ〜〜〜ッ!!!



ううっ、これはヤバい。

かなり酷い攻撃にあっているはず。

なんとかしなければ。。。



私は片手に子猫を抱きしめたまま

おもむろにドアを開けました。そこには

顔を歪めて必死で指を抑える旦那、その下で

ジャクチは旦那の足を攻撃していました。



私は咄嗟に目の前のハンガーを引っ掴み、

それをジャクチに向けましたが
※ちなみに普段はこんなことしません。

攻撃に夢中のジャクチは気付かないので、

即座にジャクチのお尻に
ペチンっ!
※叩いてはいません。気付かせるためペチッと当てた程度です。


ハッとしてジャクチが振り向くや否や

ハンガーをぐいーんとジャクチの方に押しやり

後ずさりさせました。



この間、3秒ぐらいです。



ジャクチが少し距離をおいたところで

旦那もベッドルームに入れて救出成功。

まさに猛獣と戦うホラー映画のようでした。


゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
 

旦那は中指を酷く噛まれていました。

指先に3本ほどのグッサリと深い傷跡は 

見ただけで目眩がするほどです。



足の傷はまだマシだから後回しと言うので、

まずはとにかく指を消毒して絆創膏。

血の気が引いた顔の旦那は無言のまま

しばらくベッドに横たわっていました。 



そして私も無言。

落胆。

そして後悔。。。



無理なのは、本当は分かってたはず。

ジャクチは元々センシティブだから、、って

毎日毎日、今までずっと必死で

少しでも興奮させないよう努力してきたのに。

折角最近、少しずつ良くなってきてたのに、、。



極度のストレスに押しつぶされたジャクチ。 

いきなり脅されて恐怖に震えた子猫。 

酷い傷を負った旦那。



みんなが不幸になってしまった。。。


(再度つづきます)




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